柿澤ひとし 「レシピ通りに作ったのに、なんだかうまくいかない…」
そんな経験、ありませんか？
実は料理って、ただ手順をなぞるだけではなかなか上達しないものなんです。
料理を本当に上手になりたいなら、必要なのは“考え方”を身につけること。
考え方を学べば、応用もできるし、失敗しても自分で修正ができるようになります。
料理教室では、そんな“思考のヒント”をたくさんお伝えしています。
1. レシピ通りにやってもうまくいかない理由
レシピには、材料・分量・手順が丁寧に書かれています。
でも、実際にやってみると「焦げた」「味が薄い」「火の通りが違う」なんてことも多いですよね。
それは、レシピが「標準的な環境」で想定されているから。
鍋の大きさ、火力、水分量、野菜の鮮度や厚みなど…
家庭の状況は千差万別。だから、レシピ通りにやってもうまくいかないのは、ある意味当然なんです。
2. 料理上達のカギは「考え方」にある
料理がうまくなる人には、共通するポイントがあります。
それは、“なぜこの工程があるのか？”を考えながら作っているということ。
たとえば、
・なぜ塩を最初にふるのか？
・火加減を変える理由は？
・煮物で煮立たせてから火を弱めるのはなぜ？
これらの「なぜ？」に気づき、理解することで、同じような料理にも応用が効くようになります。
3. 考え方が身につくと、料理が自由になる
“型”を知ることで、初めて“型破り”ができます。
和食の黄金比や基本の味付けも、まずは考え方の型を学び、そこから自分好みに展開できるようになります。
「こうしたらもっと美味しくなるかも」
「今日は冷蔵庫にあるもので代用してみよう」
そんな自由な発想は、“考え方の土台”があってこそ可能になります。
4. 応用力がつくと、レシピの読み方が変わる
考え方を学ぶと、レシピの「行間」が読めるようになります。
分量や手順だけでなく、「どんな仕上がりを目指しているか」「どうアレンジできるか」が見えてきます。
そうすると、「これしか作れない」から「いろいろ作れる」に変わるんです。
これが、料理が楽しくなる瞬間でもあります。
5. 「できるようになる」楽しさを実感できる場
料理教室では、失敗しても大丈夫。
むしろ「なぜ失敗したのか」「どうしたらよくなるか」を一緒に考える時間こそが学びになります。
少人数だからこそ、気軽に質問できるし、疑問もその場で解決。
ただ作るだけでなく、考えながら学べるから、どんどん成長していけます。
6. 料理教室でしか学べない“感覚”と“思考”
レシピ本や動画では伝えきれない“香り”“音”“火の入り方”。
それを五感で体験できるのが、料理教室の大きな魅力です。
実は、これまでの生徒さんを見てきて感じるのは、**「作らなくても、見るだけで料理が上達する方がたくさんいる」**ということ。
見る・聞く・香る・味わう――そうした体験を通じて、「あ、こういうことだったのか！」と腑に落ちる瞬間があるんです。
それは、今まで料理に対して「なぜ？」「どうしてこうなるの？」と感じていた疑問が、ある日ストンと理解できるようになるということ。
そしてその“納得”こそが、ただ作ること以上に大切な“上達”への一歩なのです。
つまり、料理とは「手を動かすこと」以上に、「理解すること」「感じ取ること」から始まるのだと思います。
7. まとめ：思考を学ぶことが、自由を生む
料理は、ただ再現するものではなく、自分の中から生み出すもの。
そのためには、レシピよりも“考え方”を学ぶことが、何よりの近道です。
一歩ずつでも、「なぜ？」を大切にしながら学んでいくと、気づけば料理がもっと自由に、もっと楽しくなっているはずです。
あなたもぜひ、考え方を学ぶ料理の世界へ、一歩踏み出してみませんか？